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この記事の監修者
石坂 貴史
- 日本証券アナリスト協会認定 資産形成コンサルタント
- 一般社団法人金融財政事情研究会 金融リテラシー検定®
- 日本証券業協会(JSDA)一種証券外務員資格
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
- 3級ファイナンシャル・プランニング技能士
- AFP(Affiliated Financial Planner)
祖父母の遺品整理や引っ越しの片づけで、記念硬貨がまとまって出てきた経験はありませんか。「これって額面どおりの価値しかないの?」「金貨や銀貨は高く売れるの?」と気になる方も多いはずです。
記念硬貨の買取価格は、素材・希少性・保存状態の3つの要素で大きく変わります。
この記事では、記念硬貨の買取で査定士が見ているポイントや金貨・銀貨の相場と価値について分かりやすく解説しています。
CHARACTERS
登場人物

インタビュアー
読者の疑問を代弁する聞き手。買取ビギナーの目線で、金・貴金属の価値がどう決まるのか、査定のプロに素朴な疑問を率直にぶつける。

査定員
金・プラチナ・銀の買取を10年間担当。貴金属相場の日次確認を欠かさず、刻印・純度・重量の検分に基づき一点ごとに価値を算定する。相場変動が査定額に及ぼす影響を熟知し、地金からアクセサリーまで幅広い品目の取り扱いに精通する。
この記事でわかること
- 記念硬貨の買取価格を決める3つの要素(素材価値・希少性・保存状態)
- 金貨・銀貨・白銅貨の種類と代表的な銘柄
- 金貨と銀貨で査定のされ方がどう違うのか
- 査定士が実際に確認しているチェックポイント
- 銀行で両替すると損をする記念硬貨の見分け方
- 査定前にやってはいけないNG行動と正しい事前準備
- プルーフ硬貨と貨幣セットの価値
第1話 記念硬貨の買取価格はどう決まるの?
金・銀などの素材そのものに貴金属としての価値がある

インタビュアー
査定員さん、祖父の遺品から記念硬貨がたくさん出てきたんですけど、これって額面どおりの価値しかないんですか?

査定員
いい質問ですね。結論から言うと、記念硬貨の種類によって大きく異なります。記念硬貨の買取価格を左右する要素は大きく3つあります。「素材価値」「希少性」「保存状態」です。

インタビュアー
3つもあるんですか。まず素材価値というのは?

査定員
記念硬貨の中でも金貨や銀貨は、素材そのものに貴金属としての価値があります。たとえば「天皇陛下御在位60年記念10万円金貨」は純金20gで作られていますので、金相場が高騰している時期には素材価値だけで額面の10万円を大幅に上回ります。金や銀の市場価格が上がれば、連動して記念硬貨の買取価格も上がる仕組みです。

インタビュアー
額面よりずっと高くなることがあるんですね。

査定員
一方で、白銅貨と呼ばれるタイプは注意が必要です。銅75%・ニッケル25%の合金で作られており、日常で使う100円硬貨や旧型の500円硬貨と同じ素材です。貴金属としての価値がほとんどないため、買取に出しても額面どおりの評価になるケースが大半となります。
発行枚数が少ないほどコレクター需要で価格が上がる

インタビュアー
素材以外にも価格が上がる要素ってあるんですか?

査定員
はい、2つ目の要素が「希少性」です。発行枚数が少ないほどコレクター需要が高まり、買取価格が上がりやすくなります。たとえば「天皇陛下御在位60年記念10万円金貨」は、昭和61年に1,000万枚、昭和62年に100万枚の合計約1,100万枚が発行されています。発行枚数が多いため、希少価値という点では限定的です。

インタビュアー
1,100万枚はたしかに多いですね。

査定員
対照的に、「長野オリンピック冬季競技大会記念1万円金貨」は1次から3次までそれぞれ55,000枚で合計16万5,000枚しか発行されていません。同じ純金の記念金貨でも、発行枚数の差がコレクター価値に大きく影響します。

インタビュアー
同じ金貨でも発行枚数でそんなに違うんですね。
未使用に近い保存状態ほど査定評価が高くなる

インタビュアー
保存状態も査定に影響するんですか?

査定員
3つ目の要素が「保存状態」で、これも非常に重要です。とくにプルーフ硬貨は鏡面仕上げの繊細な加工が施されているため、ケースから取り出す際の不注意でわずかな傷がついただけでも、コレクター資産としてのプレミア価値が失われてしまう原因になりかねません。。

インタビュアー
ちょっとした傷でそこまで変わってしまうんですか。

査定員
はい。また、変色や酸化が見られる場合でも、無理に磨かない方が査定額は高くなる傾向があります。磨くことで表面に細かい傷がつき、かえって価値を損なってしまうためです。素材価値・希少性・保存状態、この3つが記念硬貨の買取価格を決める柱と覚えておいてください。
| 要素 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 素材価値 | 金・銀など貴金属の含有量と相場 | 純金20gの金貨は金相場に連動 |
| 希少性 | 発行枚数の少なさやコレクター需要 | 16万5,000枚の金貨はプレミアがつきやすい |
| 保存状態 | 傷・変色・指紋跡の有無 | プルーフ硬貨は微細な傷でも評価に影響 |
第2話 記念硬貨にはどんな種類があるの?
記念金貨は御在位・御即位・オリンピックなど国家的行事で発行

インタビュアー
記念硬貨って種類がたくさんあるみたいですけど、まず金貨にはどんなものがあるんですか?

査定員
日本初の記念金貨は、1986年(昭和61年)に発行された「天皇陛下御在位60年記念10万円金貨」です。純金(K24)・重量20g・直径30mmという仕様で、日本の記念金貨の先駆けとなりました。

インタビュアー
それが最初の金貨だったんですね。

査定員
その後、「天皇陛下御即位記念10万円金貨(純金30g・直径33mm・発行枚数200万枚)」、「皇太子殿下御成婚記念5万円金貨(純金18g・直径27mm)」、「長野オリンピック冬季競技大会記念1万円金貨(純金15.6g・直径26mm)」などが発行されています。いずれも国の大きな行事を記念して作られたものです。

インタビュアー
金貨って国の大きな行事のときに作られるんですね。
記念銀貨は地方自治法60周年シリーズやカラーコインが代表格

インタビュアー
銀貨にはどんな種類があるんですか?

査定員
日本で初めて発行された記念硬貨は、実は銀貨です。1964年の東京オリンピック記念1,000円銀貨と100円銀貨が日本初の記念貨幣として発行されました。

インタビュアー
金貨より銀貨の方が先だったんですね。

査定員
銀貨の中でも特に注目していただきたいのが、「地方自治法施行60周年記念貨幣」です。47都道府県ごとにデザインの異なる1,000円銀貨と500円バイカラー・クラッド貨の2種類で、合計94貨種が発行されました。日本の記念貨幣として最も多いシリーズです。1,000円銀貨はプルーフ仕上げに加えてカラー印刷が施されたカラーコインで、47都道府県すべてが額面以上の買取価格がつく銀貨となっています。

査定員
中でも岩手県版の1,000円銀貨は、2012年にオーストリア・ウィーンで開かれた世界造幣局長会議のコイン・コンペティションで「最も美しい貨幣」賞を受賞しており、特に人気が高い1枚です。
| 分類 | 代表的な記念硬貨 | 額面 | 素材 |
|---|---|---|---|
| 金貨 | 天皇陛下御在位60年記念金貨 | 10万円 | 純金(K24)20g |
| 金貨 | 天皇陛下御即位記念金貨 | 10万円 | 純金(K24)30g |
| 金貨 | 長野オリンピック記念金貨 | 1万円 | 純金(K24)15.6g |
| 銀貨 | 東京オリンピック記念銀貨(1964年) | 1,000円 | 銀合金 |
| 銀貨 | 地方自治法60周年記念銀貨 | 1,000円 | 純銀・カラーコイン |
| 白銅貨 | つくば万博記念硬貨 | 500円 | 白銅 |
白銅貨やニッケル黄銅貨は額面どおりの評価になりやすい

インタビュアー
白銅貨っていうのもあるんですよね? そちらはどうなんですか?

査定員
白銅貨やニッケル黄銅貨は、素材が通常の硬貨と同じで貴金属としての価値がありません。さらに発行枚数も多い傾向があります。たとえば「つくば万博記念500円白銅貨」は7,000万枚も発行されていますので、額面どおりの評価になりやすい素材です。
記念硬貨の種類ごとの買取相場については、こちらで詳しく解説しています。
- 関連記事はこちら
・記念コイン・記念硬貨の買取相場はいくら?高額査定のポイントまで徹底解説
第3話 金貨と銀貨で買取のされ方はどう違うの?
金貨は金相場に連動し素材の重量がそのまま査定額に反映される

インタビュアー
金貨と銀貨では、査定のされ方にどんな違いがあるんですか?

査定員
金貨の買取価格は「当日の金相場×重量」が基本です。金相場は毎日変動しますので、査定をお受けになる日によって金額が変わります。

インタビュアー
日によって変わるということは、金相場が下がれば買取価格も下がるんですか?

査定員
おっしゃるとおりです。金貨は金相場に連動して買取価格が上下します。「天皇陛下御在位60年記念金貨」は純金20g、「天皇陛下御即位記念金貨」は純金30gですので、重量の違いがそのまま査定額の差になります。重量が多いほど素材価値は高くなるという、非常にシンプルな仕組みです。

インタビュアー
金貨は重さがそのまま価格に直結するんですね。
銀貨はプルーフやカラー仕様のコレクター価値が査定を左右

インタビュアー
銀貨の場合はどうなんですか?

査定員
銀貨は金貨とは少し異なり、プルーフセットの有無やカラー仕様、保存状態といったコレクター価値が査定を大きく左右します。銀の素材価値だけでなく、「コレクターがどれだけ欲しがるか」という需要面の影響が大きい点が特徴です。

インタビュアー
銀貨は見た目の状態がより重要になるんですね。

査定員
はい。変色や小さな傷があっても銀としての素材価値はありますので、重量ベースでの査定は可能です。ただし、保存状態が良いものほどコレクター価値が上乗せされやすく、同じ種類でも価格に差が出ることがあります。金貨は金相場連動、銀貨はコレクター価値が鍵、と覚えていただくと分かりやすいです。
ポイント
- 金貨の買取価格は「当日の金相場×重量」が基本で、金相場に連動して変動する
- 銀貨はプルーフ仕様・カラー印刷・保存状態などのコレクター価値が価格を左右する
- 金貨は重量、銀貨は状態と希少性が査定の主な判断軸となる
第4話 記念硬貨の買取査定ではどこを見てるの?
重量と直径を精密スケール・ノギスで計測する

インタビュアー
実際に査定するとき、まず最初にどこを見るんですか?

査定員
まず精密スケールで重量を計測し、ノギスで直径を確認します。金貨の場合、重量が0.1g単位で素材価値に直結します。

インタビュアー
0.1g単位で計るんですね。かなり精密ですね。
刻印・レタリング・側面のギザの鮮明さを確認する

インタビュアー
重量の次はどこを確認するんですか?

査定員
次に、刻印やレタリング、側面のギザの鮮明さを確認します。本物の記念金貨に付属するブリスターパックには、造幣局特有のホログラムや繊細なデザインが印刷されており、金貨ごとの番号も記載されています。

インタビュアー
そこまで細かく見ているんですね。
表面のコンディション(傷・変色・指紋跡)を評価する

インタビュアー
表面の状態もやっぱり大事なんですか?

査定員
非常に大事です。とくにプルーフ硬貨は鏡面仕上げのため、素手で触るだけで指先の皮脂や汗が付着し、時間が経つと変色が生じてしまいます。査定では、傷・変色・指紋跡の有無を丁寧に確認します。

インタビュアー
触っただけで変色するのは怖いですね。

査定員
記念硬貨の査定では、素材・発行枚数・テーマ性・保存状態・付属品の有無を総合的に評価します。気になる記念硬貨がございましたら、ぜひ一度お持ちください。
第5話 銀行で両替すると損する記念硬貨は?
金貨は素材価値が額面を大幅に超えるため銀行両替は損になる

インタビュアー
記念硬貨って銀行で両替できるんですよね? 買取に出すのとどっちがいいんですか?

査定員
銀行では記念硬貨を額面でしか両替できず、素材価値やコレクター価値は一切反映されません。たとえば「天皇陛下御在位60年記念10万円金貨」は純金20gですので、金相場が高騰している現在、素材価値だけで額面を大幅に超えています。銀行で両替すると10万円にしかなりませんので、大きく損をすることになります。

インタビュアー
額面の10万円でしか受け取れないんですか。それは確かに損ですね。

査定員
さらに、三菱UFJ銀行では2025年4月28日より記念貨幣の取扱手数料を新設しています。100枚まで770円の手数料がかかりますので、両替のハードルはますます上がっている状況です。
参考:三菱UFJ銀行「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料新設のお知らせ」

インタビュアー
手数料まで取られるんですか。
プルーフ銀貨やカラーコインはコレクター価値が額面を上回る

インタビュアー
銀貨の場合も銀行で両替しない方がいいんですか?

査定員
プルーフ銀貨やカラーコインはコレクター価値が額面を上回るケースが多いため、買取に出した方がよいでしょう。また、記念硬貨はATMでは基本的に取り扱えず、窓口対応のみとなる場合が多い点にもご注意ください。
判断に迷われる場合はまず査定にお持ちいただければ、プロの目で確認いたします。査定料は無料ですので、お気軽にご相談ください。
第6話 記念硬貨の買取前にやってはいけないことは?
磨き粉やクロスで表面を磨くと「洗浄品」扱いで価値が下がる

インタビュアー
査定に出す前に、きれいに磨いた方がいいのかなと思ったんですけど、どうなんですか?

査定員
それは避けていただきたい行動の筆頭です。磨き粉やクロスで表面を磨いた硬貨は「洗浄品」として扱われ、本来の価値が大幅に下がってしまいます。

インタビュアー
きれいにしようとしても逆効果になるんですね。
プルーフケースをこじ開けると鏡面仕上げに傷がつく

インタビュアー
ケースに入っている硬貨は、取り出して見せた方がいいんですか?

査定員
造幣局の専用ケースやプラスチックカプセルに収められている場合は、そこから一切取り出さず、そのままの状態で保管するのが最も安全です。現在の日本のプルーフ硬貨には特殊な樹脂の防錆剤が塗布されていますので、ケースを開けて空気に触れることで変色リスクが高まります。

インタビュアー
ケースには意味があるんですね。開けてはいけないんだ。
硬貨を素手で触ると指紋跡が残り査定評価が下がる

インタビュアー
素手で触るのもよくないんですか?

査定員
プルーフ硬貨を素手で直接触ることは厳禁です。指先の皮脂や汗がわずかに付着するだけで、時間が経つにつれて表面に変色が生じます。ケースの外側が汚れていても、中の硬貨が守られていれば問題なく査定に出していただけます。

インタビュアー
外側の汚れは気にしなくていいんですね。

査定員
はい。記念硬貨は「何もしない」のが最善です。そのままの状態でお持ちいただくのが、高い査定額につながる一番の近道と言えます。
価値の高い記念硬貨の特徴については、こちらでさらに詳しく解説しています。
- 関連記事はこちら
・価値の高い記念硬貨とは?記念硬貨の定義や高く売るコツなど紹介
第7話 記念硬貨を高く売るための事前準備は?
ケース・外箱・説明書など付属品をすべて揃える

インタビュアー
査定に出す前にやっておくといい準備ってあるんですか?

査定員
まず付属品(ケース・外箱・説明書)をすべて揃えることが大切です。コレクターは「セットとしての完全性」を重視する傾向がありますので、付属品の有無が買取価格を大きく左右します。

インタビュアー
付属品も価格に関係するんですね。

査定員
金貨の場合、基本的には金のグラム数で買取価格が決まりますので、付属品がなくても金価格ベースの査定は可能です。ただし、希少性の高い金貨については状態や付属品も加味した査定になりますので、揃えておくに越したことはありません。
複数枚ある場合はまとめて査定に出すと評価が上がりやすい

インタビュアー
記念硬貨が何枚もある場合は、1枚ずつ出した方がいいんですか?

査定員
複数枚ある場合はまとめて査定に出していただくと、総合評価が上がりやすくなります。特に貨幣セットは中身に抜けがあると買取評価が下がるケースがありますので、揃いを確認してからお持ちいただくのがおすすめです。
硬貨の種類や額面を事前にメモしておくと査定がスムーズ

インタビュアー
他に準備しておくといいことはありますか?

査定員
硬貨の種類や額面を事前にメモしておくと査定がスムーズに進みます。「10万円金貨が1枚、1,000円銀貨が5枚」のようにまとめていただけると、査定士も効率よく対応できます。
写真を撮ってLINE査定で事前に見積もりを取る

インタビュアー
店舗に行く前に大まかな価格を知る方法ってあるんですか?

査定員
「おたからや」のLINE査定をご利用いただければ、事前に大まかな価格感をお伝えできます。店舗にお越しいただく前の参考としてご活用ください。
第8話 プルーフ硬貨と貨幣セットの価値とは?
プルーフ硬貨は鏡面仕上げの特別製造品で希少性が高い

インタビュアー
プルーフ硬貨って何度か出てきましたけど、改めてどんなものなんですか?

査定員
プルーフ硬貨は、収集用として特殊な技術を用いて製造された硬貨で、造幣局が「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」に基づいて販売しています。表面を入念に磨き上げた金型を使い、模様を鮮明にするために二回打ちを行うなど、通常の硬貨とは異なる特別な製造工程を経ています。

インタビュアー
いつ頃から作られているんですか?

査定員
日本でプルーフ貨幣が本格的に製造開始されたのは1987年(昭和62年)からです。以来、造幣局は毎年プルーフ貨幣セットを発行しています。
貨幣セットは年号や組み合わせで額面以上のプレミアがつく

インタビュアー
貨幣セットにはどんな種類があるんですか?

査定員
代表的なものが「昭和62年プルーフ貨幣セット」です。日本初の一般向けプルーフ貨幣セットで、セットに含まれる昭和62年の50円硬貨は、すべてがプルーフ貨幣セットとミントセットで販売されたもので、一般に流通する硬貨としては発行されていません。この希少性から高値で取引されています。

インタビュアー
流通していない50円硬貨が入っているんですね。それは貴重です。

査定員
ミントセットは通常の未使用硬貨をパッケージ化したものですので、プルーフ貨幣セットとは製造工程も見た目も価値も異なります。「プルーフ」と「ミント」の違いを把握しておくと、お手元のセットの価値を正しく理解できるでしょう。
記念プルーフ貨幣セットは単品より高値になりやすい

インタビュアー
記念プルーフ貨幣セットは単品で売るより高くなるんですか?

査定員
はい。「皇太子殿下御成婚記念プルーフ貨幣3点セット(5万円金貨+5千円銀貨+500円白銅貨)」は当時7万円で販売されました。金相場の高騰により、現在は当時の販売価格を上回る価値となっています。セットとしての完全性がコレクター価値を高めますので、バラバラにせずセットのまま査定に出すのがおすすめです。

インタビュアー
セットのまま出すのがポイントなんですね。よく分かりました。
まとめ
この記事のまとめ
- 記念硬貨の買取価格を決める3要素は「素材価値」「希少性」「保存状態」
- 金貨は金相場連動で額面を大幅に超える買取額になるケースが多い
- 銀貨はプルーフ加工・カラー仕様・付属品の有無がコレクター価値を左右
- 白銅貨の大半は額面どおりの評価、銀行両替が合理的な選択
- 記念硬貨は磨かず・開けず・素手で触らず「現状のまま」が査定の鉄則
- 付属品(ケース・外箱・説明書)を揃え、まとめて査定に出すのが高値のコツ
- プルーフ貨幣セットや記念金貨は専門の査定士による評価が不可欠

インタビュアー
記念硬貨の買取について、たくさん教えていただきありがとうございました。素材や種類によってこんなに価値が違うんですね。

査定員
こちらこそ、ご質問いただきありがとうございました。記念硬貨は種類や状態によって価値が大きく変わります。「おたからや」では査定料・手数料はすべて無料ですので、お手元の記念硬貨の価値が気になった方は、ぜひお気軽にご相談ください。
記念硬貨の買取に関するよくある質問
EXPERT ANSWER
この専門家が回答します
石坂 貴史さん
- 日本証券アナリスト協会認定 資産形成コンサルタント
- 一般社団法人金融財政事情研究会 金融リテラシー検定®
- 日本証券業協会(JSDA)一種証券外務員資格
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
- 3級ファイナンシャル・プランニング技能士
- AFP(Affiliated Financial Planner)
独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)・ファイナンシャルプランナー(AFP)として、資産運用やライフプランニングに従事。行動経済学を踏まえた資産形成の助言を行う。1,200件以上の記事制作・監修を手がけ、貴金属相場の解説、取材対応、セミナー相談など幅広く活動。金融・住まい・相続・税制・保険・教育を専門とする。
記念硬貨は銀行とゆうちょ銀行のどちらでも両替できますか?
記念硬貨は法定通貨として有効ですので、銀行の窓口で額面どおりに両替することが可能です。

石坂さん
専門家による回答
ただし、ATMでは記念硬貨を取り扱えないケースが多く、窓口対応が基本となります。
また、一部の大手銀行では記念貨幣の取扱手数料を新設しており、枚数に応じた手数料が発生する場合があります。ゆうちょ銀行での記念硬貨の取り扱いについては、店舗ごとに対応が異なる場合がありますので、事前に電話で確認することをおすすめします。
プルーフ硬貨と通常硬貨は同じ額面でも買取価格が違いますか?
プルーフ硬貨は収集用として特殊な技術で製造された硬貨で、通常の流通硬貨とは仕上げや製造コストが大きく異なります。

石坂さん
専門家による回答
同じ額面であっても、プルーフ硬貨は鏡面仕上げの美しさや発行枚数の少なさからコレクター需要が高く、額面以上の買取価格がつくケースが少なくありません。
特にケースや説明書が揃った状態で保存されているプルーフ硬貨は評価が高まりやすい傾向があります。一方、通常の流通硬貨は額面どおりの価値にとどまることがほとんどです。
記念硬貨は法律上お店での支払いに使えますか?
記念硬貨は法定通貨として有効ですので、店頭での支払いに使用できます。

石坂さん
専門家による回答
ただし、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条により、貨幣の通用限度は額面価格の20倍までと定められています。つまり、同一の記念硬貨は20枚までしか強制通用力がなく、21枚以上は受け取りを拒否される可能性があります。
また、自動販売機では記念硬貨が認識されないことが多いため、実際の使用場面は限られます。素材価値やコレクター価値がある記念硬貨を額面で使ってしまうのはもったいないため、専門の査定士に相談することをおすすめします。
記念硬貨の素材が金か銀か分からない場合はどうすればよいですか?
記念硬貨の素材が分からない場合でも、査定に出すことは可能です。

石坂さん
専門家による回答
「おたからや」では、重量の計測や刻印の確認を行い、素材を特定したうえで適正な査定額を提示します。
硬貨の側面や裏面に「金」「銀」「白銅」などの表記がある場合もありますが、読み取れない場合や判断がつかない場合は、無理に自分で判断しようとせず、そのままの状態で持ち込むのが最善です。
日本で初めて発行された記念硬貨はどの硬貨ですか?
日本で初めて発行された記念硬貨は、1964年(昭和39年)の東京オリンピック記念1,000円銀貨と100円銀貨です。

石坂さん
専門家による回答
この2種類が日本における記念貨幣の始まりとなりました。
なお、日本初の記念金貨は1986年(昭和61年)に発行された天皇陛下御在位60年記念10万円金貨で、初の銀貨から22年後のことです。記念硬貨の歴史は60年以上にわたっており、現在までに多くの種類が発行されています。
地方自治法施行60周年記念貨幣は全部で何種類ありますか?
地方自治法施行60周年記念貨幣は、47都道府県ごとに1,000円銀貨と500円バイカラー・クラッド貨の2種類が発行されており、合計94貨種です。

石坂さん
専門家による回答
日本の記念貨幣として最多のシリーズとなっています。
1,000円銀貨はプルーフ仕上げにカラー印刷が施されたカラーコインで、47都道府県すべてが額面以上の買取価格がつく銀貨として知られています。中でも岩手県版は国際的な賞を受賞しており、特に人気が高い1枚です。
記念金貨の買取価格は金相場が下がると連動して下がりますか?
記念金貨の買取価格は、金相場に連動して変動します。

石坂さん
専門家による回答
金相場が上がれば買取価格も上昇し、金相場が下がれば買取価格も下がる傾向にあります。これは記念金貨の買取価格の基本が「当日の金相場×重量」で算出されるためです。
ただし、発行枚数が極端に少ない記念金貨や、歴史的な意義が高い金貨にはコレクター需要による上乗せがあるため、金相場の下落分をある程度カバーできるケースもあります。
記念硬貨を売却した場合に税金はかかりますか?
記念硬貨・古銭の売却は生活用動産に含まれるため、基本的には課税されません。

石坂さん
専門家による回答
ただし、1個または1組の価額が30万円を超える売却の場合は、譲渡所得として課税対象となる可能性があります。
年間の売却益から特別控除が差し引かれる仕組みがありますので、詳細は税務署や税理士にご相談ください。
※本記事内の価格・相場は記載時点のものであり、市場動向により変動します。最新の相場は店頭・公式サイト等でご確認ください。
※税金に関する記載は一般的な説明であり、個別の税務判断については税務署や税理士にご相談ください。
SUPERVISOR
この記事の監修者
石坂 貴史
- 日本証券アナリスト協会認定 資産形成コンサルタント
- 一般社団法人金融財政事情研究会 金融リテラシー検定®
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